ドライラミネーションは、ポリエステルフィルムをはじめとするあらゆるフィルムやアルミ箔のような金属箔などほとんどの基材に適用できます。

〇サーモは、熱可塑性の意味で、弊社では機械呼称としており、現在サーモは、6台保有しています。1台は、印刷とドライラミネートをインラインで行うことができる複合機です。

〇機械の構成は、ベースの基材を巻き出す第1給紙部と貼り合わせ基材を繰り出す第2給紙部、接着剤を塗工するコーティング部、塗工された接着剤の中の溶剤分を乾燥させるための乾燥炉部、各々のフィルムを貼り合わせするラミネート部、貼り合わせ後巻き上げる巻取部で構成されております。

〇乾燥炉のタイプは、ロールサポートとフローティングがあり基材の熱収縮の抑制や炉内の張力条件に合わせることができます。
高温乾燥での焼付加工が可能で、低張力制御でのアニール処理ができます。

〇6台のサーモ全てに、欠点検査装置を配置しており、工程内の欠点内容を把握したうえで次工程に伝達しています。品質管理と製品検査へ

〇塗剤は、溶剤型（ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、ウレタン系、エポキシ系、ゴム系）で、接着剤は主にウレタン系2液溶剤型接着剤を使用しております。
特殊塗剤（ペンキに近いアクリル塗剤）のコーティングや、ドットコート、微粘着加工にも対応可能な機械を有しております。

〇弊社での接着剤のコーティング方法は、グラビアコーティング方式で、ダイレクトグラビアとチャンバードクターと2通りができます。
塗布量や接着剤に合わせて複数のセル形状、深度のグラビアロールを用意しており、塗布量は0.4〜15g／�uの範囲で対応が可能です。

〇接着剤と溶剤の配合後の粘度を粘度コントローラーで一定の粘度でコントロールすることで、安定した塗布量を管理しています。

〇接着剤の硬化には、一定の温度で一定時間の保管が必要ですが、複数の温度に設定・管理できるエージング炉を10炉保有しています。